自分のこれからの暮らし方(生き方)を考える場【豊森なりわい塾】
2014年の5月から2015年の3月まで「豊森なりわい塾」という、学びの場に通っていました。
「豊森」は豊田市・トヨタ自動車株式会社・NPO法人地域の未来・支援センターの恊働による農山村を起点として「人づくり」「地域づくり」「仕組みづくり」のプロジェクト。そのプロジェクトの中で「森なりわい塾」は、フィールドとなる集落の自然や暮らし、人々との触れ合いの中から、人と自然、人と地域の関係をみつめ直し、新たな価値を創出する人材育成の塾です。
学ぶテーマは、こんな感じ。
・地域のお年寄りにお話を聞く(聞き書き実習)
・地域を知る〜食と農〜
・地域を知る〜森林〜
・これからの生き方を考える
・地域を知る〜暮らしの中の祈り、まつり〜
・つとめとコミュニティ〜地域の自治と未来〜
・地域資源を考える(公共サービス、エネルギー)
・経済と地域/こらからの幸福論
毎回、澁澤さん、駒宮さんの講義+現場を見る、ワークショップなど。
なぜその場所に、田んぼや畑、家があるのか?
地域の成り立ちを現場を見たり、地域の方にもお話を聞きながら学びました。
人の都合ではなく、日当り、水の流れ、山の位置など、人が自然に寄り添いながら、暮らしてきたことがわかり、都市部の都市計画との違いについて、考えさせられました。
食については、地元の方にお話を聞きながら、まとめるワークショップ実施。時系列でまとめていく中で、戦後の高度経済成長の時期に、急成長していく中で失われていった(お金で買うようになった)地域の食というのもたくさんあります。ほんの数十年前までは、自分でつくったものを食べていた。
講座の中で、一番苦労したのが、聞き書き。お話を伺うったのは80代の方。その世代の方々は、戦前の教育を受けて、戦後を生きてこられた方で、その方々がどんな価値観をもって生きてきたかを、心に寄り添いながら、聞いたことをまとめていきます。相手の気持ちになって、書いていくという体験は、難しかったです。
森林についても、現場をみたりしながら、色々学びました。林業は、木材の価格が低下していく中で、ビジネスとして成り立たせていくことは、非常に難しいという現状。それでも、森林の維持のためには、手を入れないと荒廃していくという、難しい現実。担い手不足の問題も・・・。
エネルギーについての講義もありました。この水力発電であれば、一万戸ぐらいの電力だったらまかなえるそう。エネルギーについても考えると、都市部で使用している電力は、どこからきているのか??など、仕組みの中で生かされているので、知らないことがたくさんあるんだなと、改めて感じました。
豊森なりわい塾で学んだのは、問題解決のための具体的な方法論ではなく、食、エネルギー、コミュニティー、経済など「これから自分(地域)はどのように生きていくのか?」を考えるうえで必要な要素は何か?ということだったと思います。世の中の構造を知るというか・・・。この学んだことをベースに、これから先は自分で考え、時に迷いながら、こらからの暮らしをつくっていくんだと思います。
お金を稼ぐこと。
地域活動をすること。
家族との時間を大事にするなど暮らしのこと。
どれも大事。
でも今は少しお金を稼ぐことに世の中偏り過ぎているので、地域活動や暮らしを大事にすることも必要ですね。でも、地域活動だけでもだめ。バランスを崩すと、どこかで歪みが生じて、新しいものが生まれる。今が、その時期なのかもしれませんね。
豊森なりわい塾 5期生を募集開始したそうです!
興味のある方は是非参加してみてください。
自分のこれからの暮らし方(生き方)を整理するのにいい機会になると思います。
詳細はこちら→→//www.toyomori.org/staffblog3/2015/02/post-30.html
生き方、暮らし方から、自分の”はたらく”を組み立てるっといったアプローチもいいかもしれません。
◯おまけ
豊森に通う中で豊田市旭地区の若者会の方々と一緒に大ナゴヤ大学の授業を企画したり、地元の食材を使った料理教室に仲間と参加したりと、たくさんの繋がりもできました♪