人が出会う場をつくり続ける
「街」全体を大学のキャンパスに見立て、その街にあるヒト・モノ・コトから学ぶ場をつくっている市民大学『大ナゴヤ大学』。開校した2009年からこれまでに350コマ以上の授業を開催し、今では4000名を超える学生が在籍しています。時には生徒として、先生として、授業コーディネーターとして、ボランティアスタッフとして・・・大ナゴヤ大学では、さまざまな形で出会いが生まれています。
「伝統を更新するチャレンジ!~“TOKONAME”がつくられるまで~」の様子
今回、そんな大ナゴヤ大学の事務局でインターン生を募集します。
理事をされている大野嵩明さん(たかさん)にお話を伺いました。
※大ナゴヤ大学ではニックネームで呼び合う関係性を大事にしています。
すぐに驚いたのは、事務局の運営について。お二人で行っているのだとか。そもそも事務局ではどんな仕事をするのか、たかさんに伺いました。
「大ナゴヤ大学では年間30~40コマほどある『授業』が主な活動です。授業自体は“授業コーディネーター”と呼ばれる人が企画しています。例えば豊田市にある高香園さんは愛知県で最高位の茶審査技術をもつお茶屋さんです。そんな情報ってなかなか知らないですよね?
授業コーディネーターはそういった自分が魅力だと思うヒト・モノ・コトを、学びを通して伝える方たちです。この授業では全員で茶摘み体験をして、取れたお茶の葉を茶工場へもっていき、一杯のお茶ができるまでの工程を学びました。」
茶摘みの様子、お茶娘の衣装も貸していただきました
「事務局はこの授業コーディネーターの方たちが授業を作りやすくなる環境づくりを行っています。WEBでの告知から当日の準備、さらに授業の運営を手伝ってくれるボランティアスタッフの募集も事務局で行う仕事の一つですね。」
授業を作るのではなく、授業づくりをする人が育つ場を作るのですね。
「そうですね、授業はあくまできっかけとして。知識を学びながらも、先生や同じ授業に参加した学生さんから刺激を受けて、自分の価値観や生き方を考え直す機会にもなります。大ナゴヤ大学の中には授業以外のキャンパス活動として「ゼミ・部・課・室」といったコミュニティも生まれ、活動が広がっています。」
はたらく課が関わる「しごとバー@名古屋」の様子
「ここでも事務局は情報発信の役割を担っています。」
今回は授業コーディネーターの小林優太さん(ハカセ)にもお話を伺いました。授業コーディネーターとして、おもしろい授業をたくさん企画されていると聞きました。
「勝手にハードルが。(笑)自分が関わるようになって4年ほどでしょうか。今でこそ授業作りも慣れてきて、スムーズに事務局とのやり取りができるようになってきましたが、始めは事務局やほかの授業コーディネーターに意見を聞きながら、手探りで授業をつくりましたね。
初めての授業は「あ〜た〜らしい朝がきた♪ラジオ体操から始める楽しくて爽やかな1日」ですね。懐かしいな~。本格的にやると朝6時集合とか・・・それだと人が集まらないんじゃ・・・とか、いろいろ相談してました。初めての時は参加者がどれぐらいになりそうといった感覚もなく、本当に不安でしたね。」
授業コーディネーターは事務局と一番距離が近いのかなと感じましたが、いかがですか?
「そうですね、距離は近いと思います。授業内容を全部相談するのではなく、「企画」と「広報」の役割がしっかり分かれているので、頼りになるパートナーといった関係でしょうか。これから新しい授業コーディネーターもまだまだ増えていくと思います。二人三脚で走ってくれると授業コーディネーターも安心して企画づくりができるんじゃないかと思います。」
ハカセ、ありがとうございました。たかさん、授業コーディネーターがどんなふうに事務局を考えているのか普段なかなか聞けないのではないですか?
「いい意見を聞けて良かったです。色々と意見をぶつけ合いながら、授業コーディネーターの皆さんと一緒に成長している実感があります。今後も一緒に頑張っていきたいですね。」
さて、今回その事務局でインターン生を募集!ということですがなぜですか?
「事務局の運営というのは全体を把握しながらも、細かい作業的な仕事も多くあります。業界としての課題でもあると思いますが、NPOの事務局がどんな仕事かイメージしづらいなかで、もしこれから自分で何かやりたい若い人たちが、実際に直面するであろう運営という仕事について生の現場に触れる機会が作れたらと思い今回募集をすることにしました。」
実際どのように関わってもらいたいですか?
「作業的なものについてはどんどん効率化を進めていき、考えることに時間を使っていきたいです。ロジカルに考えながら、能動的に関わってもらいたいですね。考えるということで言えば、先ほどお話した授業コーディネーターさんの環境整備について。
例えば、新しく授業コーディネーターになりたいと思った人が、どのように授業を作ればいいのかわからず一歩が踏み出せない。そういったときに授業づくりの手引きのようなものがあれば、その背中を押してあげられるのではないかと思っています。このように課題を発見し、解決するにはどうすればいいのかを一緒に話し合いながら考えていけるといいですね。」
運営体制も少し変わってきているのですよね?
「そうなんです。2015年に「みんなで達成しよう サポーターPROJECT」と題したファンドレイジング活動を始めました。授業料と寄付で成り立つような仕組みづくりを目指したプロジェクトです。この仕組みをつくり、運営をまわしていくのも事務局の役割です。
NPOの運営は、なかなか関わる機会が少ないと思います。インターンで来てくれる方にはそういった運営や体制についても実際に自分の目で見て感じてもらいたいです。」
インタビューの際に大ナゴヤ大学のコンセプトブックを見せていただきました。最後のページにある”あなたがいれば、カタチが変わる。”という一文。
授業から新たな活動が生まれたり、運営体制が変わっていったり、今回のインターン制度についてもそこには新たな出会いがあることで、カタチを変えながら発展していく大ナゴヤ大学の想いが感じられました。
あなたが入った後の大ナゴヤ大学が、どのようなカタチになっていくのか楽しみです。ご応募お待ちしています。
(2017/6/2 岡西 康太)
NPO法人大ナゴヤ・ユニバーシティー・ネットワーク | |
募集職種 | インターンスタッフ |
雇用形態 | インターンシップ契約(半年以上できる方) |
給与 | 交通費の実費支給 ※大ナゴヤ大学の授業を企画した場合など、報酬をお支払いするケースもあります。 ※試用期間3か月。その後は能力・経験等に合わせて報酬をお支払いします。(金額については試用期間後に相談) |
仕事内容 | ・事務局業務(レポートUP、SNS投稿、メールマガジン発行、各種マニュアルの整備など) ・授業企画、サポート ・経理処理(仕訳処理など) ・各種調整、議事録(ミーティングの日程調整、議事録作成) ・その他(大ナゴヤ大学が関わる様々なプロジェクトの手伝いなど) |
勤務場所 | 大ナゴヤ大学事務所(名古屋市中区大須3-42-30 ALA大須ビル 201) ※地下鉄 上前津駅8番出口から徒歩5分 ※授業のお手伝いをしていただく際は名古屋市外になる場合もあります |
勤務頻度 | 週1日以上 ※毎月、最終木曜日19:30〜のミーティングに出席できること |
勤務時間 | 10:00~17:00 ※応相談 |
応募資格 | 大学生・大学院生、社会人1〜2年目 |
募集期間 | 募集期間:2017/06/5〜2017/06/23 |
採用予定人数 | 1〜2名 |
福利厚生 | 大ナゴヤ大学の授業の授業料免除。 |
選考プロセス | まずは下記よりご応募・お問合わせください ↓ 面接の日程連絡 ↓ 面接 ↓ 採用 |
※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。