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2023-03-01

ナゴヤを知るって面白い!身近な旅のかたちをつくる人に|特定非営利活動法人 大ナゴヤ・ユニバーシティー・ネットワーク


※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

まちをふらりと歩いていると、いろいろな発見があります。
なにか面白いものを探し、いつもと少し違う視点でまちに出かけると、思いがけない魅力と出会えることがある。見慣れた風景がもっと楽しいものに変わる。そんな経験は「まち歩き」の醍醐味のひとつだと思うんです。

名古屋を拠点に、まちをフィールドとした学びの場づくりをしているNPO法人 大ナゴヤ・ユニバーシティー・ネットワーク。事業の一環で、東海圏の地域を巡るまち歩きにさまざまな形で関わってきました。多様な興味関心や専門性を持つ人たちの力を借りながら、まちの面白いヒト・モノ・コトを掘り起こし、まだ見ぬまちの魅力と出会う人を増やしたい。こうした思いを実現していく方法論のひとつがまち歩きです。法人の主な事業である「大ナゴヤ大学」でも、開設当初からまち歩きを行ってきました。

大ナゴヤ・ユニバーシティー・ネットワークは、現在主にふたつのまち歩きコンテンツに携わっています。ひとつは、名古屋の文化と歴史の祭典「やっとかめ文化祭」のコンテンツである「まち歩きなごや」。もうひとつは、大ナゴヤ大学で2022年にスタートした「まちシル」。これらの企画・運営を業務委託できる人を募集します。勤務形態や日数は応相談。兼業・副業での関わりも可能です。新しい仲間を募り、まち歩きコンテンツをさらに充実させ、継続的に運営できる体制を整えたいと考えています。
同じ「まち歩き」という手法ながら、コンセプトが異なる「まち歩きなごや」と「まちシル」。それぞれどのように運営されているのか、そこにどんなはたらき方があるのか、事務局メンバーを務めてきた齊藤美幸さんと小林つぐみさん、法人理事長の大野嵩明さんにお話を聞きました。

(説明会も開催予定なので、ぜひ記事の最後まで目を通してみてください!)

やっとかめ文化祭は、能や狂言など名古屋で古くから育まれてきた多彩な文化とその歴史を楽しむお祭りです。毎年秋頃に開催され、2022年に10周年を迎えました。大ナゴヤ・ユニバーシティー・ネットワークは、やっとかめ文化祭の実行委員の一員であり、事務局運営やコンテンツ企画に携わっています。「まち歩きなごや」は、毎年約40コースのまち歩きが開催されるコンテンツです。現在、大ナゴヤ・ユニバーシティー・ネットワークが、この企画・運営の全般をになっています。この10年で、まち歩きの中身も少しずつ変わってきたという大野さん。

「開催当初は、史跡や寺社仏閣などを扱う「歴史まち歩き」の企画でした。最近では、歴史以外のテーマのコースも増えてきて、建築、遊郭、和菓子、植物など路上観察の視点からまちの文化に注目するコースが増えています。歴史もあくまでまちを切り取る視点のひとつと捉えるようになり、まち歩きの枠自体が広がってきたのです」

そんなまち歩きなごやの企画・運営に2020年から業務委託で関わってきた齊藤さん。「ハタラクデアイ」で見つけた大ナゴヤ・ユニバーシティー・ネットワークの求人に応募し、やっとかめ文化祭の業務も担当することになりました。それまで、まち歩きには参加した経験もなかったといいます。

「普段はライターの仕事もしているので、地域情報に触れる機会は多いのですが、まち歩きのイメージはほとんどなく。やっとかめ文化祭で初めてひとつの地域や文化を深掘りしながら歩いてみて、まちの知らない姿が見えてくる楽しさを知りました」

初年度は、既存のコースのガイドさんとの打ち合わせからスタート。ガイドさんそれぞれの話を聞いて、前年からの変更の有無などを確認しました。「今年はこんなコースをやりたい」と提案してくれる人もいて、一緒に新しいコースを考える経験もしたそうです。また、内容は変わらずとも、より参加者の興味を引けるようにタイトルの言葉選びの提案もしました。

2年目以降は、自分から「こうしませんか」とガイドさんに提案したり、一から新しいコースを企画したりできるように。ガイドさんとの関係が深まり、一緒にアイデアを実現できることに面白さを感じているそうです。印象的なエピソードについて聞いてみると…

「私の友人が住んでいるまちで開催したコースがありました。友人からはよく「地元にはなにもない」って聞いていたんですが、ガイドさんの提案があり、そのまちで新しいコースを実施することになって。行ってみるとめちゃくちゃ楽しく、当日の参加者さんの満足度も高かったです。やっぱり「なにもない」まちなんてないんだと思いました。
そのコースの下見で、古い銭湯跡を見ていたら偶然にもその銭湯の方に「なにしてるの?」と声をかけられました。まち歩きの下見だと話すと快く中まで見せてもらえて。当日のコースにも組み込むことができました。こうした嬉しい出会いは足で稼いでこそ生まれるものですね」

まち歩き当日だけでなく、ガイドさんとじっくりコースの下見に出かけられるのは企画担当者の役得。まちの面白さによりディープに触れられるチャンスを得られるかもしれませんね。

コースの企画のほか、事務局として運営面での業務もあります。40コースの日程調整、パンフレットの原稿管理、イヤホンガイドなどの備品の準備、予約名簿のチェック、ボランティアスタッフのシフト作成、電話やメールでの各所とのやりとりなど。齊藤さんも企画と並行して、他のスタッフと共にこれらの業務も一部担当しました。今回の応募では、希望に応じて企画と運営の両方あるいはどちらか得意な片方をお任せできる人を募ります。

もうひとつのまち歩き事業である「まちシル」。こちらは2022年度に大ナゴヤ大学のコンテンツのひとつとして生まれたものです。「まちシル」を始めた背景は大野さんによると…

「まち歩きなごやのテーマが歴史から路上観察に広がり、徐々にテーマは増えているものの、やっとかめ文化祭には取り入れられないまち歩きもあるなと感じるようになりました。それがどんなものか考えを深め、大ナゴヤ大学の事業として具現化してみたいと考えたのが「まちシル」のきっかけです」

2021年から法人の職員を約2年勤めた小林さんは(2022年末に退職)、「まちシル」の立ち上げメンバーのひとりであり、現在も業務委託という形でこのコンテンツに関わっています。やっとかめ文化祭の事務局運営で経験を積みつつ、大野さん、齊藤さんらと一緒に、新しいまち歩きコンテンツを考えました。

「「まちシル」を本格的にスタートする前に、まずメンバーで「まち歩きの楽しさってそもそもなんだろう?」という話をしました。歴史も面白い、まちの人も面白い、まち全体が面白さであふれている。もっと漠然とした「知らないまちを知りたい」という気持ちもある。それなら、まちをまるごと知る楽しさを感じてもらえるコンテンツにしたいよねと固まっていったんです。
やっとかめ文化祭の「まち歩きなごや」は、歴史など特定のテーマがあって、参加者さんもある程度「これが知りたい」と目的がはっきりしています。一方で「まちシル」は、もう少しぼんやりと「あのまちに行ってみたいな」という人も参加できるような前提知識ゼロから楽しめるまち歩きなのかなと思います」

と語る小林さん。「まちシル」のコースを案内してくれる先生も、「まち歩きなごや」とは少し異なるといいます。

「対象となるまちへの愛が深い人が先生になってくれているなと感じます。過去だけでなく、今や未来の話も含めて俯瞰して話してもらえるとそのまちの全体像が見えてきて、グッとまちの解像度が上がるというか。その先生ならではの視点や感覚も出してもらえていて、まちをいろいろな面を見られるのが新鮮な発見につながっています」

小林さんは「まちシル」の事務局としての運営にも携わり、初年度はSNSやメールマガジンでの発信に力を入れました。コンテンツを広く浸透させる広報は、引き続き大切な役割です。この他、「まち歩きなごや」と同様に、調整・準備などの業務もあります。こちらも企画と運営の両方あるいは片方を、どのようにお任せするかは相談しながら決めていく予定です。

「まちシル」の今後について小林さんは、「エリアをさらに広げ、コースを増やしていくとともに、ゆくゆくは「まちシル」を通じて地域同士を大ナゴヤ大学がつなげていきたい」と語ります。また、定点観測するように、同じコースのリピート開催もし、まちの移り変わりも見守っていくアイデアもあるそうです。今このチームに加われば、「まちシル」というコンテンツを一緒に育てていく楽しさとやりがいも感じられると思います。

最後に、まち歩きの企画・運営はどんな人に合う仕事なのか聞いてみました。

「まちに興味があれば、最初から専門的な知識は必要ないと思います。ガイドさんや先生は年齢層が幅広く、趣味嗜好や個性もそれぞれ違うので、いろんな人に合わせて柔軟なコミュニケーションができるといいですね」と齊藤さん。

「参加者募集や広報など文章を書く機会は多いですね。みんなで決めたことを落とし込んでいくので、一般的なライティングスキルと、発信を能動的に楽しめる感覚がある人だといいのかなと思います」と小林さん。

「一つひとつの積み重ねを大事にできる人が活躍できると思います。「まち歩きなごや」も「まちシル」も経験を重ねるほどに、まちへの知識が増えて、理解が深まり、人とのつながりもできていく。ちょっとずつ成長できることを楽しんでもらえたら」と大野さん。

みなさんのお話を聞いて、まち歩きの企画・運営は、自分自身もまちを面白がりながら、多様な視点でまちを楽しむ人を増やしていけるはたらき方だと感じました。自分の好きなまちが増えていき、これまで知っていたまちももっと好きになれる。さまざまな視点を得ながら、大切なものを増やしていけるお仕事ができるのではないでしょうか。

なお、まち歩き関連業務と合わせて、興味のある人には大ナゴヤ大学の事務局業務もお願いするかもしれません。詳細は募集要項をご覧ください。合わせて面接時にご相談をさせていただきます。

(取材 2023/1/19 小林優太)

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スタッフ募集説明会を実施します。
[日時]3月15日(水)19:00〜20:00
[場所]大ナゴヤ大学事務所(名古屋市中区大須三丁目42-30-201号室)
[説明会申し込み締め切り]3月14日(火)
募集についての詳しい話をお伝えするほか、スタッフへの質疑応答の時間も設けます。

▼説明会のお申し込みはこちらから
https://pro.form-mailer.jp/fms/637d4e4b262790
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特定非営利活動法人 大ナゴヤ・ユニバーシティー・ネットワーク
募集職種 事務局
契約形態 業務委託・兼業・副業
給与 稼働量や業務経験等によって、3~8万円(月額)の中でお支払いする予定です。
ただし実働量や内容・成果によって、途中での見直しも想定。
待遇・福利厚生 交通費支給
仕事内容 ・大ナゴヤ大学のまちシルの企画・進行・運営
・やっとかめ文化祭のまち歩きの企画・進行・運営
・大ナゴヤ大学・やっとかめ文化祭の事務局業務
・SNS発信
など
勤務地 愛知県名古屋市中区大須3-42-30 ALA大須ビル201号室
(打ち合わせなどで、出社いただく場所。基本、オンラインでコミュニケーションをとりながら進めていきます)
勤務時間 ・週10時間〜
・月に一回程度、会議があります。
・季節によって、業務量は変動があります。
休日休暇 まち歩きは、土日・祝を中心に実施
応募資格 社会人としてのビジネス経験を有する方
求める人物像 ・活動理念に共感できる方
・ナゴヤに興味がある方
・「知ること」を面白がれる方
・新しい人との出会いを楽しめる方
・SNSで発信している方
募集期間 2023年3月1日から4月1日まで
採用予定人数 3名程度
選考プロセス 下記「問い合わせ・応募する」ボタンよりエントリー
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 ↓
2次面接
 ↓
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※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

 

 


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大ナゴヤ大学 はたらく課では、求人情報を掲載させていただける企業を募集中です。
メール:info@hatarakuka.jp