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2019-11-08

美濃加茂の魅力発信、観光ツーリズムの企画、最先端技術による学びの場。里山から始める希望のまちづくり。|合同会社カモケンラボ


※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

岐阜県美濃加茂市。豊かな緑に囲まれた一軒家が、公民連携のまちづくり事業を生み出すラボラトリーになりました。

この記事でご紹介するのは「合同会社カモケンラボ」。美濃加茂のまちづくりの拠点として、ここから様々な取り組みが生まれようとしています。どんなまちづくりのチャレンジがスタートしているのか、代表の加藤慎康さんにお話を聞きました。

「ぜひ一緒にやってみたい!」「おもしろそうだ!」と興味を惹かれたなら、今が仲間になるチャンスです。

ちなみに、社名の「カモケン」は、2016年に木曽川・飛騨川の合流する河川流域で、連携の意向を示した市町村の体験型イベントや観光プログラムの相互連携を模索した市町村が、美濃加茂市と周辺8市町がおもに「旧加茂郡」と呼ばれる地域であったことから、持続可能なライフスタイルを研究する活動「カモケン(カモ研・カモ圏)」と名付け「カモケン勉強会」「カモケンナイト」など実施してきたことに由来しています。

加藤さんは設立の中心メンバーであり、カモケンの活動を事業化する「まちづくりラボ」として「カモケンラボ」と名付けました。

まずはカモケンラボが取り組むまちづくり事業についてご紹介しましょう。

<事業その1> 美濃加茂とその周辺地域の魅力発信拠点に

美濃加茂市には、柿や梨など地元産のフルーツや、中山道太田宿で醸されてきた美濃の酒など、たくさんの特産品があります。こうした地域の魅力や情報を発信するWebサイトをカモケンラボが独自開発し運営。 ECアンテナショップとして、地元産品を販売します。

情報発信や商品販売だけでなく、ふるさと納税とも関連付けながら、利用者に繰り返し美濃加茂と関係を持ってもらえる仕掛けをつくりたいと加藤さんは語ります。

「将来的には、カモケンラボでまず美濃加茂市のふるさと納税を請け負えるといいと思っています。まずは継続的、安定的運営に向けて、ふるさとの納税のあり方や増税のための産品選択などを行政の若手職員と一緒に考えるワークショップなども実施する予定です」

「ふるさと納税をした方が、次はECアンテナショップでお買い物をするリピーターになってもらったり、美濃加茂に実際に来ていただくきっかけを作ったり。Webを起点にいろいろな仕掛けができると思っています」

カモケンラボが、地域商社として市内外をつなぐ構想です。さらに、今年より美濃加茂市より3年間のインバウンド事業のソフト開発を受託し、人口の1割弱ともいわれる外国人居住者や日系人が主役となりまちづくり的に関わっていただく外国人向けの観光ツアーを運営することが決まっています。

世界から美濃加茂とその周辺エリアへ訪れる人を増やすための起爆剤となるプログラムを企画していきます。

<事業その2> 里山で子どもたちを育む最先端技術の学び舎

カモケンラボの拠点となるのは、加藤さんが暮らす自然豊かな里山の一軒家。かつて農業や養鶏を営んでいたその家の周辺には、活用しがいのある自然の資源がたくさんあり、加藤さんはこの場所を「シンヤス村」にしたいといいます。

その活用のひとつとして、都会にはない自然環境を学びの場にしようというのが加藤さんのアイデア。

「里山×STEAM MINOKAMO2030」というプロジェクト名で、美濃加茂市、田園社会イニシアティブ株式会社、可茂森林組合との4者合同事業として共同実施する計画が進んでいます。

具体的にはどんなことをするのでしょう?

「ここでデザイン思考を養うプログラムや、最新のプログラミング技術を子どもたちに学んでもらおうと思っています。そして、学んだ技術を生かして、この里山で実践できるアイデアを出し、プロトタイプをどんどん作ってもらう」

「例えば、今は私が人力で苦労して草刈りをしていますが、それを省力化できるロボットやプログラムを考えてもらってもいい。野生のイノシシの動きをAIやドローンで捕捉して対策するようなプロダクトもできるかもしれない。里山で自然を存分に体験しながら、最新の知識と技術で自由な発想力を磨く。この場所を日本国内で最高峰の学びの場にできると思っています」

9月末に開催されたキックオフのシンポジウムでは、このプログラムに賛同したグーグル米国本社元副社長の村上憲郎氏による講演も行われました。美濃加茂の里山から革新的な教育のチャレンジが始まろうとしています。

まちづくりコーディネーターとしてこうした事業をリードする加藤さん。2009年から大ナゴヤ大学の初代学長として、名古屋と周辺エリアで学びを軸としたまちづくりに関わり、その後、名古屋テレビ塔の職員として久屋大通界隈の地域活性にも携わるなど、まちづくりの第一線を走り続けてきた人です。

美濃加茂市とは2014年頃から縁がつながり、2016年にはまちづくりコーディネーターとして同士の職員に。まちで働く人、暮らす人たちと強い絆を築いてきました。美濃加茂の魅力のひとつは、面白い市の職員さんたちだと加藤さんはいいます。

「自分の仕事にまっすぐな人が多いんです。里山再生に取り組む山田さんという方は、美濃加茂の森が1000年続にはどうしたらいいかずっと真剣に考え続けていて。その熱いプレゼンを聞いた大手企業の社長さんが感激して、すぐに森を見に行こうとスーツのまま入っていくなんてこともありました」

「カモケンラボの構想も「いいね、いいね」と一緒に楽しみながら考えてくださっている。そういう人たちと一緒に仕事ができるのは嬉しいですよね」

地域に根ざしたからこそ見えてくる人の魅力。信頼できる人たちとともに、民間の人間だからこそできることをコーディネーターとしてしようと加藤さんは独立を決意しました。

「事業を通して行政と向き合えるまちづくりプレーヤーの不在は、美濃加茂の課題でもあるんです。まちのことを俯瞰的に見ながら、行政、民間、市内外の人たちをまとめていける人はなかなかいません。まずはカモケンラボで、私がそんなポジションを担っていけたらと思っています」

「そして、まちの未来をリードしてくれる人を育てていきたい。美濃加茂が好きで、このまちで働きたいという若者もたくさんいます。外国人の2世、3世で、3ヶ国語を流暢に扱うような人も。子育てをしながら地域ではたらけたらと考える主婦の方も。カモケンラボが事業を生み出し、地域が活性化することで、喜んで働ける場が増えていったらいいなとも思います。まちに関わるほどに希望を感じられる美濃加茂市にしたいんです」

美濃加茂市の可能性を模索する加藤さんのお話を聞いていると、こちらも自然とワクワクとしてきます。

さて、今回の求人はこのカモケンラボで、加藤さんとともに事業を運営していく仲間の募集です。入社後まずは、美濃加茂市から受託したインバウンド観光のプログラムづくりに携わってもらいます。この他、ECアンテナショップの運営、「里山×STEAM MINOKAMO2030」のサポート業務にもあたってもらいます。

雇用形態は、フルタイムとパートタイムどちらも可能です。お子さんを連れて出勤し、里山で遊ばせながら仕事をしてもらうなど、働き方の相談には柔軟に応じられるといいます。

「地域のことを知りたい、発信したいという熱のある人に仲間になってもらえたら嬉しいです。自分たちで美濃加茂をどうしたいか考えながら運営し、成長していけるティール組織を目指したいと考えています」

と語る加藤さん。ご興味のある方は、まずはシンヤス村へ足を運んでみてください。

里山の穏やかな景色の中で、加藤さんのお話に心が踊ったなら、美濃加茂の未来のまちづくりを担うプレーヤーになるのはあなたかもしれませんよ。

(取材 2019/09/29 小林優太)

合同会社カモケンラボ
募集職種 インバウンド観光事業担当スタッフ
雇用形態 フルタイム雇用
※ パートタイムでの勤務も応相談・若干名募集
給与 月給180,000円〜250,000円(経験・スキル等により変更)
仕事内容 入社後、最初は美濃加茂市から受託したインバウンド観光プログラムの企画運営に携わってもらいます。

この他、カモケンラボの各事業にも順次関わってください。ECアンテナショップの運営、「里山×STEAM MINOKAMO2030」事業のサポート業務など。事業の進展に伴い新たな業務が発生していくものと思われます。組織のスタートにあたり、相談しながら一緒にプロジェクトを走らせていける仲間を募集しています。

※お子さん連れでの出勤、出勤時間の調整など、状況に合わせてご相談もいただけます。まずはお気軽にお問い合わせください。

勤務地 岐阜県美濃加茂市
勤務時間 応相談(休憩1時間を含む)
休日休暇 週休2日制(但しイベント等により土日祝日勤務あり、その場合は平日に振替)
応募資格 原則社会人経験が3年以上ある方、またはそれと同等の経験を有している方
募集期間 11月1日〜採用完了まで
採用予定人数 1~2名
選考プロセス 選考プロセス:
(1)エントリー(書類選考)
(2)インタビュー(ウェブ・ZOOMなどでも可)
(3)現地でのフィールド体験(1日程度。可能なら)
(4)最終選考
(5)採用
※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

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メール:info@hatarakuka.jp