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2018-08-31

名古屋の真ん中、栄の未来をつくる仕事|栄東まちづくり協議会


名古屋の“栄4丁目、5丁目”。

いわずと知れた、名古屋を代表する繁華街である栄。

その中でも東側のエリアを「たくさんの人が訪れ、楽しめる」「住民にとって暮らしやすい」地域にするために、まちを変えていく仕事。

今回は、栄東まちづくり協議会の事務局職員の募集です。

10年、20年先へ、栄東が持続可能な発展を遂げていくために、どんなことが考えらえているのかご紹介します。都会のまちづくりの面白さを感じられたなら・・・滅多にないチャンスかもしれませんよ。


 
栄東はどんなまち、栄東まちづくり協議会ってなに?

栄4丁目、5丁目は、東は空港線、西は久屋大通、南は若宮大通、北は広小路に囲まれたエリアです。北西の端には中日ビルがあり、居酒屋が立ち並ぶいわゆる女子大小路、エリアの中心には、池田公園があり、久屋大通を挟んだ対岸の栄3丁目とはまた違う、遊びの場、暮らしの場がみられる地域です。

そんな栄東のまちづくりを担う組織として、平成27年9月に設立されたのが「栄東まちづくり協議会」。競艇の場外舟券売場「ミニボートピア栄」の売上げの1%が、環境整備協力費としてまちづくりに使われることになったのをきっかけに立ち上げられました。

メンバーは、従来このエリアの環境整備に取り組んできた町内会や商業ビルのオーナーなど地域組織の代表者たちと、中区や栄エリアに関連のある名古屋市の職員たち。官民一体の組織です。「栄東をどんなまちにしていくか」を議論し、実践しています。

まちづくりは、地域に関わるあらゆる課題を俯瞰的に見て、解決していくもの。協議会の守備範囲は広く、“環境美化”・“安全安心”・“公共空間の活用”・“イベントの企画・運営”など多岐にわたります。

どんな事業に取り組むべきかは、平成28年度に実施された「まちづくりアンケート調査」に基づいて考えられたもの。地域の声に耳を傾けながら、課題をひとつずつ解決していく役目を担っています。

では、栄東にはどんな課題があり、これまでどんな取り組みがなされてきたのでしょうか?

歩いて楽しめるまちに

栄東には、池田公園という大きな公園があり、広い道もあります。つまり、まちづくりにおいて大切な、活用できる公共空間があるということ。この公共空間を、たくさんの人がふらりと歩きながら楽しめるまちにしたい。

ただ、いくつかの課題があります。

栄東のエリアを歩いてみると、駐車場が多く、車の通りも少なくありません。はたまた、道を歩いていると放置されている自転車も目につきます。

一方、多くの商業ビルが立ち並ぶエリアですが、実は空室率が高いのが悩みの種。収益性がなかなか上がらないビルをどう生かすかも課題です。

公共空間が安全に巡れる場所となり、空いたビルを上手に活用できれば、まち自体の価値は上がっていく。そのための提案、実戦は、栄東まちづくり協議会の大きなミッションであり、職員になったら積極的に取り組んでいく仕事のひとつです。

平成29年度までには、下記のような取り組みがなされています。

「池田公園をどう活用できるか?」
という問いに対して、公園の活用について考えるワークショップを実施したり、同様の環境にある東京の公園を視察したりしました。池田公園の再整備に向けた構想も着々と練られています。

毎年冬には、池田公園がイルミネーションで彩られてきました。平成29年度には、池田公園だけでなく歩道も装飾して導線をつくり、周囲の空間と一体となった公園の活用が実践されています。


 
「栄東の道路が楽しめる道になるように」
平成30年3月23日、24日に「女子大小路ミニ歩行者天国」を開催。車を止めて歩行者天国にし、ステージを設置したり、周辺の店舗と連携した企画などを実施しました。

みなさんご想像がつくかと思いますが、道路を止めるのは決して簡単ではないもの。けれど、地域の人たちのパワーもあり、地域の警察とのつながりもあり、周囲が驚くスピードでイベントが実現されたといいます。アグレッシブな企画が、絵に描いた餅に終わらず、実践していけるパワーのあるエリアです。


 
「商業ビルをどう活用していけるか」
個人の財産であるビルをどう使うのか、決定権はまちづくり協議会にはありません。ただ、これからどう活用していけるか、提案していくことはできます。例えば、シェアオフィスや民泊で活用してもいい。

飲食店や居酒屋も多い栄東。夜遅くまでシェアオフィスで仕事をし、ふとお腹が空いた時にはすぐ側に美味しいお店が、なんて働き方ができるまちになるのも面白いかもしれません。公衆無線LANの設置、拡充も進められています。


 
栄東の道を、ビルを、どう使うか。

新たな活用だけでなく、放置自転車対策や防犯カメラの設置など、環境整備も取り組むべき課題です。まちを整え、持続可能な発展をするための道を探る。あなたのアイデアで、未来の栄東をつくれる。そう考えるとワクワクしませんか?

長く暮らし、子育てもできるまちに

栄東エリアは、実は人口が増えているまちです。ただ、その中身を詳しく見ると、長く定住する人が少ないことも分かります。

ひとり暮らしの20代、30代の出入りがあるものの、結婚、子育てのタイミングで郊外に出ていく人が少なくない。すると、まちづくりに長く関わる人たちの高齢化が進み、世代交代ができません。継続的な発展のために、まちづくりに関わる人たちの若返りは必須。「暮らしやすいまち」としての側面の充実も、先を見据えれば大切な課題となっています。

一方で、人口増加の半分は外国人であり、多文化共生をいかに進めていくかも大切です。外国人向けの相談事業や、交流の機会となるイベントの実施なども考えられています。

まちが発展していくためには、「住む、働く、憩う、遊ぶ」といった要素が欠かせません。ただ遊びに来て楽しいまちだけでなく、暮らしやすいまちになるためにも知恵を絞り、地域の方々を巻き込みながら、より良い栄東の姿を考えてもらいます。

一緒に働くのはこの人!

現在、栄東まちづくり協議会の事務局長を務める林哲哉さん。

ここまでご紹介してきた、栄東の抱える課題、これからの栄東に向けたビジョンを熱く語ってくださいました。

林さんは、もともとは名古屋市の職員。市を退職した後、栄東まちづくり協議会のスタートから関わってきました。公務員として最後に勤めていたのは中区役所。まさに、このエリアを見続け、よく知る方です。林さんの相棒として、一緒に栄東を変えていくのが、仕事になります。


 
「栄東はロケーションもよく地域資源もあるまち」と林さんは語ります。

「課題はいろいろありますが、女子大小路を中心に栄えてきた歴史があり、都心回帰で人も増えつつあるまちです。今、テコ入れをして変えていけば、大須や円頓寺がそうであったように、変わる可能性にあふれています。」

「ただ、それは仕掛けていかないと実現しない。誰かに言われてやるのではなく、「こうしたらどうだ」と考えて、カタチにするために動ける人が必要です。自発的に、積極的にまちづくりに関わってくれる人に来てもらいたい」

さらにはこんな話も。

「まちづくりをしながら、家族を養えるだけの収入が得られないのではいけません。働く場所としても持続可能なものであるべきです。その人の働きぶりや将来的に栄東に関わってもらえるのかも考慮しつつ、給与の見直しもしようと考えています。都心のまちづくりに関わってみたい、と興味を持ってもらった人は、ぜひ10年、20年と関わるつもりで応募してください。」

名古屋の真ん中でまちを変える仕事にご興味のある方は、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

(2018/8/31 小林優太)

栄東まちづくり協議会
募集職種 事務局 常勤職員(フルタイム)
雇用形態 常勤で1年契約。更新あり。(2018年度は3月31日まで)
給与 月額214,000円
超過勤務手当、通勤手当
福利厚生 厚生年金、健康保険、雇用保険加入、健康診断
仕事内容 栄東地区(名古屋市中区栄4・5丁目)のまちづくり活動
 1.下記事業の企画、実施
  ・安心、安全、快適なまちづくり
  ・地域のにぎわいづくり、活性化策
  ・公共空間の活用策
 2.総務、経理、庶務業務
勤務地 名古屋市中区栄5丁目(地下鉄矢場町駅徒歩3分)
勤務時間 8:45~17:30(12:00~13:00 休憩時間)
月数回の夜の会議等の場合、シフトあり。
休日休暇 年次休暇 4月~翌3月までの勤務で20日(採用月で変更あり)
※未消化分は翌年度に限り繰越し可能
夏季休暇 5日
振替休日 土日・祝日勤務の場合の振替
その他 事故休暇、病気休暇、介護休暇、結婚・忌引休暇等
応募資格 Word、Excel、PowerPointがある程度操作可能な方
募集期間 2018/09/17まで
採用予定人数 1名
選考プロセス まずは下記よりご応募・お問合わせください。

書類選考

面接

採用

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

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