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2016-04-14

はたらく飯 第5回 大須 煮込みハンバーグ


煮込みハンバーグ

ハンバーグ!
それは子どもの頃からの大好物で今でも好きという人は多いのではないでしょうか。ハンバーグが家の食卓に出たり、遠足のお弁当に入っている時は嬉しくて、それだけで食事の時間が楽しくなりました。

今回のはたらく飯は、そんな子どもの頃を思い出させてくれる煮込みハンバーグを食べられる”食工房 庵’s”さんです。

場所は、大須観音、万松寺などのお寺や家具問屋街、電気街、若者ファッション、ご当地アイドルステージなど様々なものがあるカオスな大須のメインストリートの東仁王門通り商店街から一本道を南に入ったところにひっそりとあります。

遊食工房 庵’s

お店の前には、ランチメニューが書かれた黒板があり、そのメニューはロースカツ、ハンバーグ、鳥唐揚げ、エビフライ、カレーライスなど大好物ばかりで食べる前から嬉しくなるラインナップです。ここで注文するものを決めます。よっし!今日は煮込みハンバーグだ!

メニュー

今日のメニューが決まって店のドアを開けると大将が「いらっしゃ〜い!」と元気な声で迎えてくれます。ここは、靴を脱いで食事をいただくお店ですが、床はいつもピカピカのため上履きがありませんから誰かの家にご飯をご馳走になりに来た気分にさせてくれます。これは、大将なりのお客様をおもてなしする現れでしょう。

お店に上がると年配の女性店員さんがカウンター席へ案内してくれた後に間髪入れずに注文を聞かれます。ここで迷っていると他のお客に食べたいものを先に注文されると売り切れで食べれなくなるのでご注意を!

そして、大将は注文が入るとお客さんに目を配りながら手際よく調理をしていきます。料理ができる合図は、直前に年配の女性店員がご飯と野菜たっぷりのお吸い物をカウンター越しに出してくれることで分かります。このお吸い物は、野菜たっぷりの真心がこもった優しい味でホッとします。

さぁ、いよいよ待ちに待った煮込みハンバーグの登場です!
玉ねぎやキノコなどの入ったデミグラスソースで煮込んだハンバーグは、食べる前から美味しそうな匂いを湯気に乗せて届けてくれます。そのサイドメニューには、生野菜ではなく茹でた野菜やシンプルに塩コショウだけで味付けをしたパスタサラダが添えられていて、ここにも大将の優しさが現れています。

ハンバーグ

メインの煮込みハンバーグは、箸を入れても崩れることもなくしっかりした肉感で、口の中に入れると肉汁の旨味とデミグラスソースが優しく広がっていきます。

ハンバーグ

もうここまできたら大将の真心を持って作ってくれた料理を食べることに夢中になります。そして、全ての料理がしっかりした味付けの中に優しい味のため最後までクドさを感じずにあっという間に食べれてしまいます。

スープ

今回は、ランチでしたが、夜はこのお店ではメニューがないんですよ。あるのは、和洋中なんでも「おまかせコース」6品のみだけです。開店当初は夜もメニューがあったそうですが、お客さんの表情を伺ったりリクエストに応えながら素材やソースや調理方法を変えて美味しいものを食べてほしいという気持ちからいつからかこのスタイルになったそうです。

今回、この料理を紹介したのは、料理の一品一品から美味しいものを食べて欲しいという大将の真心を持って、料理を作ることに挑んでいるからです。4月は新社会人や新しい環境に移るなど新たなスタートを切ることが多い時期ですが、新たな気持ちでこの春を迎えるみなさんに大将の料理のように真心を持って挑んで頑張ってほしいですね!

そんな大将は、お客さんがお店を出るときも真心を込めて「いってらっしゃい!」と見送ってくれますから大将の真心のこもった料理と心意気に対して自然と『ご馳走様でした。』と思わせてくれますよ!

遊食工房 庵’s
住所:愛知県名古屋市中区大須3−31−33
  (地下鉄 上前津駅7出口 徒歩1分)
電話:052−242−1426
定休日:土、日