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2016-03-02

はたらく課推薦図書 第9回 インターネット的な大ナゴヤ大学


インターネット的

この本の存在を知ったのは、2014年11月。文庫化してすぐにtwitterで話題になっていたのがきっかけでした。読んでみたいなと思いつつ忘れていたのですが、はたらく課のメンバーが持っていたので、借りて読み始めることにしました。

内容は『ほぼ日刊イトイ新聞』というサイト運営をしている糸井重里さんが、2001年にインターネットがあることによって生まれる世界を考察したもの。本の中では、“インターネット”と“インターネット的”は違うものであるとし、“インターネット的”であるためにはパソコンすら必要ではないと述べています。その“インターネット的”な世界では「リンク」「フラット」「シェア」の3つが大きな鍵である…と。

詳しいことは本を読んで頂ければと思いますが、これを読んだときに、大ナゴヤ大学はたらく課の母体である大ナゴヤ大学のことが頭に浮かびました。

大ナゴヤ大学では年齢・性別・所属に問わず、いろんな人たちがいて、有機的につながっていきます(リンク)。お互いをニックネームで呼び合い、何か特定の価値観を押し付けたり参加を要求することはせず、自主性を重んじています(フラット)。また、メインの活動である授業では、利益を目的としておらず、おもしろさや学びなどの価値をみんなで分け合っているのが特徴です(シェア)。

以前わたしは、『ほぼ日刊イトイ新聞』が企画制作したイベント「はたらきたい展」に足を運んだことがあります。そのときも「ほぼ日と大ナゴヤ大学はなにか似てるな…」と感じていましたが、その「なにか」が、さきほどの「リンク」「フラット」「シェア」に集約されていたんだなと腹に落ちました。あなたの身近なところにある“インターネット的”なものを探してみるのも面白いかもしれませんね。

タイトル:インターネット的
著書:糸井重里
出版社:PHP文庫