はたらく課推薦図書 第20回 まちづくりの仕事って?
「まちづくり」という言葉は、今でこそよく聞く言葉になってきたものの、どこか抽象的で頭ではなんとなく理解できるけど、具体的に何と聞かれるとよくわからない。けれど、「まちづくり」をしている人が存在しているのも事実。
では、そのまちづくりを仕事にするとは何なのか。本の中では、「自分の人生の持ち時間をまちのために使い、その対価で自分の人生を組み立てる、つまり、自分とまちの間で経済をつくるということである。」と定義されています。
まちという存在を認識し(人によってまちを認識する範囲は異なるかもしれません。)、自分とまちとの間で何ができるか。人とまちの状況によってできることは変わるので、そこには多様な”はたらく”が存在しています。
基本姿勢は、「自分とまちの間で経済をつくること」なので、何か特別な仕事をしているというわけではなく、自分ができる仕事とまちにとって必要なことをうまく掛け合わせて、仕事をつくっているように思います。本の中では、まちづくりの広がりの中で生まれてきた仕事を5つのカテゴリーに分けて紹介されています。
CHAPTER 1 コミュニティとともにプロジェクトを起こす
CHAPTER 2 まちの設計・デザイン
CHAPTER 3 土地・建物を動かすビジネス
CHAPTER 4 まちづくりを支える調査・計画
CHAPTER 5 制度と支援のしくみをつくる
まづくりという言葉は抽象的でどこかとらえにくいですが、誰かの具体的な行動(はたらく)の重なり合いが相互に関係し合いながら、まちはつくられていくのだと思います。
まちづくりに関わりたいと思ったら、この本に掲載されているような具体的に現場を持って活動している方々、地元で既に活動されている方に会いにいくのがいいのかもしれまんせん。自分の仕事を通じてまちをよくしていきたいと思っている方にも、お勧めの一冊です。