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2022-02-08

名古屋仏壇の「金箔の箔押し」職人として42年。「職人」としての“はたらく”と「夫婦」で始めた新しいコト


まさか、夫婦でプロジェクトを一緒に立ち上げる日がくるなんて…
「夫婦のこれからの夢ができました」と嬉しそうに語ってくれました。

長く“はたらく”うちに、仕事の中身は変わっていく。一方で変わらないのは、目の前にあることに向き合う姿勢ではないでしょうか。

今回のゲストは、名古屋仏壇 加飾部門 伝統工芸士の中澤幸広さん。職人として42年間、仏壇をつくり続けてきました。(奥さんの中澤由美さんも登壇します)

ちなみに、名古屋における仏壇づくりの歴史は古く、1695年(元禄8年)高木仁右衛門が仏壇専門店「ひろや」を創業したことがはじまりといわれています。また、名古屋仏壇は、木地師、荘厳師、彫刻師、塗り師、蒔絵師、外金物師、内金物師、箔置き師の「八職」とよばれる職人の分業制で作られているのだとか。

この中で中澤さんは、主に箔置き師として金箔を貼る(箔押し)業務を担当。

それにしても、名古屋仏壇は豪華…
名古屋仏壇の特徴についても当日、聞いてみようと思います。

また「金箔を貼る」技術は仏壇以外にもいかされ、2018年には名古屋城の金シャチレプリカの箔押しを担当するなどしてきました。

2020年の伝統工芸士の資格試験を受けるのをきっかけに、中澤さんの奥さん(由美さん)が夫の仕事に興味を持ち、その様子をinstagramで発信する取り組みを始めます。(経緯は、こちらの記事をご覧ください)

さらに、趣味で続けてきたアクセサリー作りが高じて、役目を終えた仏壇・仏具のパーツに金箔を貼り直しアクセサリーに生まれ変わらせるアップサイクルブランド「金箔工芸アウレプス」を立ち上げるまでに。

夫の仕事に興味を持ったことがきっかけで、夫婦で新しい挑戦が始まりました。

仕事や趣味でも無理なく続いているコトは好きな状態に近く、何かのきっかけでお互いの別々の好きなコトが重なり合い、そこから新しいプロジェクトが生み出される。また「続ける」はチャンスを逃さないために必要な準備なのかもしれません。

「職人」の“はたらく”と夫婦で取り組む新しい挑戦について、お話を伺います。
お楽しみに!

【トークテーマ】
-名古屋仏壇の話
-職人の技
-新しい挑戦とこれからのこと

名古屋仏壇の「金箔の箔押し」職人として42年。「職人」としての“はたらく”と「夫婦」で始めた新しいコト

【日 時】
2022年2月24日(木)20:00〜21:00

【ゲスト】
中澤幸広/名古屋仏壇 加飾部門 伝統工芸士、株式会社ぶつだん稲葉 製造部長
高校卒業後、稲葉仏壇店に入社し仏壇の箔押しや金具の取付け、組み立てを担当。以来41年間、職人として仏壇の製造・洗濯に携わる。2018年、名古屋城の正門から入ったた左手に展示してある金シャチのレプリカの箔押しを担当。2019年の名古屋まつりでは、また別の金シャチレプリカの箔押しを担当し、金シャチを載せたトラックでパレードに参加。2020年2月、経済産業大臣指定伝統的工芸品名古屋仏壇の伝統工芸士に認定され、それを機に自身の金箔押しの技術の周知を図るために、Instagramで箔押しなどの作業の様子を収めた動画の投稿を開始。このSNSでの交流がきっかけとなり、伝統工芸コーディネーター中村亜弓さんの企画で何度か金箔貼り体験での講師を担当する。

2021年、時代の流れで衰退傾向の名古屋仏壇の箔押し技術を生かし、廃棄される仏壇仏具のパーツを綺麗に金箔を貼り直してアクセサリーとして活かせないか模索を始める。2021年10月、愛知県立愛知商業高校ユネスコクラブ主催でオンライン金箔体験の講師を務める。2022年3月には、ホテルニッコースタイル名古屋の金箔貼り体験で講師予定。

また、「金箔工芸アウレプス」としてアクセサリー作りを趣味としていた妻が、パーツをアップサイクルしたネックレスやピアスなどのアクセサリーを製作し、オーダーで販売を始める。2021年12月にクリエーターズマーケット名古屋に初出店、2022年1月には名古屋三越のポップアップストアにも出品。

【会 場】
YouTube Live

【参加費】
無料