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2018-01-15

自分の可能性を引き出すモチベーション革命【はたらく推薦図書 第34回】~


モチベーション革命

仕事をするうえであなたのモチベーションはなんですか?
出世するため、お金のため、モテたい、よりよい暮らしをするためでしょうか。今の仕事に対して否定的ではなし、やる気がないわけではない。けれど、自分はなんのためなら頑張れるか分からないと感じたことはありませんか。

今回のはたらく課推薦図書で紹介する本は、『モチベーション革命〜稼ぐために働きたくない世代の解体書〜』(2017年 幻冬舎)です。

モチベーションをテーマに、個人としての働き方・生き方から、チームとしての在り方まで書かれています。

何もなかった世代と「すでにある世代」

今の若いやつは・・・。よく耳にする言葉ですね。社会に出るまでにどんな時代を経験してきたかによって価値観に違いがあり、世代によって考え方や価値観が異なるという認識をどの世代も持つ必要があります。

生まれたころから何もかもが揃っていた世代と、戦後何もなかったころからサラリーマンとして働き国の成長を支えてきた団塊世代より上の世代とは、明らかに価値観が違います。生まれたときから「ないもの」がない。だから何かが欲しいと「乾けない」。そんな世代のことを「乾けない世代」と、著者は呼んでいます。

社会や経済も激変したのに、働き方のルールは変わらない。このズレを認識しないと、「乾けない世代」は力を発揮することができないと著者は言います。

上の世代は、「世の中の空白を埋めるように」仕事をしてきた世代です。社会にないものを生み出し、収入を増やし、家のテレビを白黒からカラーに変えて、電車通勤から車通勤に変えていった。彼らが幸福だったのは、何かを達成することが、同時に社会貢献につながっていたからです。 (中略) 「乾いている世代」である上の世代のモチベーションは「国」や「社会」を動かし、支えていくという「大きな枠」で作り上げられてきました。一方、「乾けない世代」のモチベーションは「家庭」「友人」「自分」という、「小さくて身近な枠」で作り上げられています。


どちらの価値観が正しいというのはなく、時代によって生まれてきた新しい価値観があるという認識を持つことが大事。それぞれの違いを認識し、今の時代に合わせながら、どの世代にとっても良い方向にむかうことが大事なのでははいでしょうか。

幸せには、5種類ある

では、「乾いている世代」と「乾けない世代」の違いは、具体的にどこにあるのでしょうか。欲望という観点から、著者は考察しています。人間の欲望というのは、「達成・快楽・意味合い・良好な人間関係・没頭」の5つからなるそう。

5つの「幸せ軸」のなかで、上の世代は、「達成」と「快楽」を追求する人が多い世代でした。 (中略) 一方で、「乾けない世代」は、「良好な人間関係」や「意味合い」を重視する人が非常に多いのが特徴です。仕事よりも、個人や友人との時間が大事。何気ない作業のなかにも”今”、自分がこの作業をやっている”意味”を見出せないと、とたんにやる気が起きなくなる。「没頭」タイプの人も多く、「いくら稼げるか」よりも「仕事に夢中になって時間を忘れてしまった」ということに喜びを感じます。


何に幸せを感じるのかを分析することは、自分自身のモチベーションを引き出すうえで有効になると著者は言います。

「意味合い」を見つける

「幸せの軸」の後ろの3つを追い求めることができれば、「モチベーション迷子」になることなく、自分の価値を高めていけると著者は言います。誰も正しい答えを示せない時代において、自分なりの「意味合い」を見つけることができた人は、モチベーション高く活躍できているように感じます。

「これをやれば成功する」という黄金律がない時代の今だからこそ、自分だけにしかできないことを突き詰め、楽しみをお金に換えていくことができる「乾けない世代」は強いのです。

あなたの心と身体のなかにも、まだ目覚めきっていない無数の可能性がざくざく眠っているはずです。どんな人のなかにも、その芽は眠っています。あとはそれをいかに見つけ、どんな嵐がきても、まっすぐ成長させていけるかどうかです。


モチベーション高く働きたい社会人の方、様々な世代と一緒に働いている管理職の方などに、おすすめの一冊です。

タイトル:モチベーション革命
著書:尾原和啓
出版社:幻冬舎